沖縄のハブ

以前の職場ではHermanMiller社のかの有名な椅子「Aeron Chair」に座らせてもらっていた。

長時間椅子に座ったままディスプレイとにらめっこの僕らの仕事柄、どうしても椅子との相性は重要な問題になってくる。

Aeron Chair以前はそれでも結構なお値段のオフィスチェアに座っていたのだが、体と合わず見事に腰を痛めてしまった。
当時25歳、ごろだったかなあ...。

それがAeron Chairの導入によって見事に解消されたのは言うまでもない。

Aeron Chairの特徴は、人間工学に基づいて、徹底的に設計されていること。
人それぞれの体型に合わせて、座面の高さからひじ当ての角度まで、様々な部位を自由にカスタマイズできる。

たまに人のAeron Chairに座ったときなどは、同じ製品なのにまるで人の家に招かれた時のような妙な緊張感、違和感を感じたのを良く覚えている。

しかしながら、人間というのは贅沢なもので、そんな素晴らしい椅子に座っているにも関わらず、不平不満を漏らしてしまうもの。

Aeron Chairに唯一足りなかったもの。
それは首のサポート。

仕事用に設計された椅子だから、寝るための機能は不要なのかもしれないが、仕事中堪え難い睡魔に襲われたり、徹夜が続いてしまった時などは、座ったまま寝ることもしばしば。

そんなとき、肩までしか支えてくれないAeron Chairは少々不自由。
Aeron Chairのブームで、首まで支えてくれる機能をもったオフィスチェアが増えて来ているのは知っていた。
将来いつかそんな椅子に座って仕事がしたいと思っていた矢先...。

たまたま立ち寄った家具屋で見つけたそいつ。

その名をErgohuman -HAM-。

見た目はいかにもメカニックな感じでゴツいのだが、後ろにのけぞった瞬間の優しさといったら！
もちろん通常仕事をする姿勢でも何ら問題はない。

実際に座ってみて一気に惚れ込んでしまった。
当面はこれを社員分買いそろえるのが夢になったと言っても過言ではないくらい。

1台の相場がだいたい8万円くらい。
3台購入するとして24万円。

...もうちょっと仕事頑張ろうかな...。