2006年10月04日

非常勤講師!

非常勤講師!沖縄に帰って来た時から恩師にお願いしていたのですが、今日晴れて母校である沖縄県立芸術大学の非常勤講師として登壇しました!

と言っても一人で講義を持つのはまだ先。
とりあえずは恩師の助手からスタートです。

講義の内容は、下記のソフトを習得するための実習。
・写真加工・画像処理のためのソフト「Adobe Photoshop
・イラストや印刷物を制作するためのソフト「Adobe Illustrator
・図面を描き起こすためのソフトCAD「TURBO CAD

各専攻の専門科目ではなく、一般教養の一科目です。

これまはではこれらのソフトを正式に教えてくれる学科は、僕が卒業したデザイン学科だけでした。
芸大の美術専攻を卒業して、クリエイティブ業界の職場に就こうと思うと、必ずと言っていいほどPhotoshopとIllustratorの操作ができるかどうかを問われます。
もちろんパソコンの基本操作が出来ることは大前提です。

デザイン専攻は「芸術を礎としたビジネス」を行えるようになることを目的に教えていますので、学生はこれらのソフトの操作技術を含め、現場で使えるスキルを学ぶことができます。
また、同じ美術専攻の他学科よりも就職率が高いのはもちろんのことです。

しかしながら、他学科の学生が能力を活かして仕事に就こうとした時、パソコンや前述のソフトが使えないことだけを理由に断られるということも多々あると聞いています。

今回の講義は、そういった学科間・学生間のデジタルデバイドを少しでも緩和すること、それによってもたらされる就職率の増加、さらには就職率の増加によって大学の価値を高め入学志願者を増やす、という大きな3つの目的があります。

デザイン学科以外の専攻の学生の中には「純粋に芸術を追求したい」「芸術でお金儲けをしたいとは思わない」という学生もいますが、それはそれ。
中にはどうせ仕事に就くなら、自分の能力を活かせるものがいい、と考える学生もいるはずです。
そういった学生が、デジタルデバイドによって就職の機会を奪われているとすると、それは非常にもったいないことですし、当の学生のためにも、学校のためにもなりません。

また、全国の大学が一斉に独立行政法人化を控えている現在では、何かしらの研究成果を社会に還元し、学校運営のための資金を稼ぐ道を模索しなくてはなりません。

芸術を追求することももちろん大事ですが、当の大学が潰れてしまったんではどうにもならない。
そんなバックグラウンドがあって開講された講座でもあります。

僕としてはやっと手に入れた、母校と恩師に恩返しが出来るチャンス。
そして将来、大学と沖縄、そして社会に貢献してくれるであろう若者たちの育成に力を貸せるチャンス。
ソフトの習得のみに留まらず、社会に出て働くということの厳しさ、楽しさ、尊さや、同じ大学を卒業した人ならではの経験談や苦労話なども教えてあげられたらな、と考えています。


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Posted by maxi at 14:48│Comments(5)開発日誌
この記事へのコメント
んー、素晴らしいですね!
目標に向かって確実に成果をあげているmaxiさん、本当にその姿勢尊敬しています!私も続かなくっちゃ!
Posted by miyata at 2006年10月04日 15:10
miyataさん
コメントありがとうございます!
あのミヤタさんで間違いないかな?(笑)

いや〜、僕の場合とってもツイてるんですよね!
周りのみんなに感謝感謝です!
お互い「楽しく」頑張りましょう〜!!
Posted by maxi at 2006年10月04日 15:13
真喜志は教え上手なので、先生は向いていると思うよ。
ただ、独りよがりな点もあるので、
相手の目線に立って教えてあげてください。
Posted by キース at 2006年10月04日 15:24
キースさん、コメントありがとうございます。
そう言っていただけるととても嬉しいです。

これまでインターンシップを沢山受入れて来たこともあり、また今回の内容や学生のリテラシーレベルがインターンシップのそれと非常に近いので、うまく教えてあげられるんじゃないかな!と思っています。

ひとりよがり、相手の目線、身につまされる言葉です(^^;
頑張らせていただきます!
Posted by maxi at 2006年10月04日 16:01
東京で就職したい有望な学生がいたら、
よろしくね。
Posted by キース at 2006年10月04日 16:09
 
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